お知らせ

保育者が冬野菜の苗を植えようと園の植栽に行こうとする。
手に冬野菜の苗を持っている保育者を0歳児のTがじっとこっちを見ている。
保育者が「行きたいの?」と尋ねると、「うん。」とうなずいき、手をのばしてくる。
保育者も指を出すと、ぎゅっとTが握ってくる。
「じゃあ行こうか。」と保育者と一緒に門を出て歩いていく。
ゆっくりゆっくり自分の歩幅で、ペースで歩き植栽の方向に向かっていく。
植栽の畝につくと、保育者が「今からはくさいの苗植えるね」と植えようとすると、自分で植栽のところに入ってくる。
「植えようか?」と保育者が土をほると、じっと見ている。「こうやってね、苗をねポットから出してね、植えるんだよ」と土の中に保育者が植えていき、「土のね、お布団をかぶせてあげるとね元気になるよ。」と伝えると、じっと聞いている。
すると、Tも、畝の端っこを自分で掘っていこうとする。さらに空っぽになったポットに土を入れていこうとする。「お、お、お、お」と言いながら何度も土を入れています。「ありがとう。一緒にやってくれているの。」と言うと、「お」と答えるT。

ゆったり保育者とTと一緒に白菜を植える素敵な時間が流れました。0歳児でも興味を持ち、当事者です。歩行ができるようになり、自分の手の役割がわかり、一緒にいても苦痛でないくらい体力があるからこそ、自分のしたいことが、ここまでできるようになったTの成長に感動しました。土をポットに入れるたびに、ニコッと微笑み返してくれる。指をさし、自分の意思を示して、「これをやりたい」と伝えてくれる。
園長にとってもたまらない癒しの時間でもあり、成長を強く強く感じた瞬間でした。T君ありがとう。

おおとりの森こども園
園長 松本崇史

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