お知らせ

最近のクッキングは祭りです!!

ビワジャムつくり、ビワゼリー作り、梅ジュース作り(2歳から5歳まで)、味噌作り、浅漬け作り、ニラスープ、ニラのふりかけなどなど!!!
地域から採れたもの、園で採れたもの、お裾分けしてくださったものと、いろいろありすぎて、ほぼ毎日のように子どもたちが収穫し、食しています。
さて、そんなことになんの意味があるのでしょうか!?
いろいろ理屈をつけることはできます。たとえば、子どもたちは、「当たり前」の知識がありません。ビワ?ニラ?きゅうり?味噌?それって何?
どうやって育つの?知りません。
ただ、園の環境に植物があり野菜があると何が起こるかというと、分類することが起こります。
ビワはフルーツ、きゅうりは野菜、ニラも野菜、味噌は?とそれぞれの食べ物が何でどのような分類に入るのかをコミュニケーションの中で知っていきます。
そんな当たり前を豊かにすることで、子どもたちは、物事には大分類や小分類、種類があることを、「分けること」=「比較すること」などを体験のなかで生きた知識として学んでいきます。
つまり、目の前にあるものが何かを思考する力がついていきます。知るだけでなく、次からの体験に生かすことができるのです。それが生きた知識です。
それがないまま本で学んだ場合どうなるでしょう?たしかに答えを知っている子は増えるでしょう。ただし、それはその場限りのことです。生きたものではなく死んだ知識です。覚えることがだけが身に付き、考える力が身につかない子が増えてしまいます。
だからこそ、実体験の中で、しかも子どもたちにとって「生きる実感」につながりやすい、植物や食べ物を、さながらに生活する中で体験することに大きな意味があるのです。
教科書を通して学ぶではなく、環境を通して過ごしていき、暮らす中で子どもたちは心も頭も体も総合的にはぐくんでいきます。
それは、下手な大人が与えるプログラムで成り立つものではありません。
おおとりの森こども園では、子どもたちの暮らしこそ生きる実感と考え、実践を積み重ねていきたいと思います。

大阪府堺市
社会福祉法人任天会
おおとりの森こども園 園長 松本崇史

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